NHK総合で放送中のテレビアニメ「進撃の巨人」のシーズン3で、人気キャラクターのリヴァイの師であり、敵として登場するケニーの独特の存在感が話題だ。
26日深夜に放送された第43話「罪」では、ケニーの過去が描かれ、SNSでは、声優を務める山路和弘さんの演技に対して「最高!」「カッコいい!」などの称賛の声も見られた。
山路さんは、舞台やテレビドラマでも活躍し、英俳優のジェイソン・ステイサムさんの吹き替えなどでも知られる名優。
リヴァイ役の神谷浩史さんは、山路さんがケニーを演じることを「すごくうれしかった」と喜ぶ。
山路さんと神谷さんに「進撃の巨人」のアフレコの様子、お互いの演技などについて聞いた。
NHK総合で放送中のテレビアニメ「進撃の巨人」のシーズン3で、人気キャラクターのリヴァイの師であり、敵として登場するケニーの独特の存在感が話題だ。26日深夜に放送された第43話「罪」では、ケニーの過去が描かれ、SNSでは、声優を務める山路和弘さんの演技に対して「最高!」「カッコいい!」などの称賛の声も見られた。山路さんは、舞台やテレビドラマでも活躍し、英俳優のジェイソン・ステイサムさんの吹き替えなどでも知られる名優。リヴァイ役の神谷浩史さんは、山路さんがケニーを演じることを「すごくうれしかった」と喜ぶ。山路さんと神谷さんに「進撃の巨人」のアフレコの様子、お互いの演技などについて聞いた。
NHK総合で放送中のテレビアニメ「進撃の巨人」のシーズン3で、人気キャラクターのリヴァイの師であり、敵として登場するケニーの独特の存在感が話題だ。26日深夜に放送された第43話「罪」では、ケニーの過去が描かれ、SNSでは、声優を務める山路和弘さんの演技に対して「最高!」「カッコいい!」などの称賛の声も見られた。山路さんは、舞台やテレビドラマでも活躍し、英俳優のジェイソン・ステイサムさんの吹き替えなどでも知られる名優。リヴァイ役の神谷浩史さんは、山路さんがケニーを演じることを「すごくうれしかった」と喜ぶ。山路さんと神谷さんに「進撃の巨人」のアフレコの様子、お互いの演技などについて聞いた。
NHK総合で放送中のテレビアニメ「進撃の巨人」のシーズン3で、人気キャラクターのリヴァイの師であり、敵として登場するケニーの独特の存在感が話題だ。26日深夜に放送された第43話「罪」では、ケニーの過去が描かれ、SNSでは、声優を務める山路和弘さんの演技に対して「最高!」「カッコいい!」などの称賛の声も見られた。山路さんは、舞台やテレビドラマでも活躍し、英俳優のジェイソン・ステイサムさんの吹き替えなどでも知られる名優。リヴァイ役の神谷浩史さんは、山路さんがケニーを演じることを「すごくうれしかった」と喜ぶ。山路さんと神谷さんに「進撃の巨人」のアフレコの様子、お互いの演技などについて聞いた。
原作にケニーが登場した時から山路さんの声で脳内再生されていた
  「進撃の巨人」は、圧倒的な力を持つ巨人たちを相手に人類が絶望的な戦いを挑む姿を描いた諫山創さんのマンガ。
2009年9月に月刊マンガ誌「別冊少年マガジン」(講談社)の創刊タイトルとして連載がスタートした。
テレビアニメのシーズン1が13年4~9月、シーズン2が17年4~6月に放送された。
“切り裂きケニー”の異名を持つケニーは、“人類最強の兵士”とも呼ばれるリヴァイの師であり、不気味で残忍でとにかく強いキャラクターだ。
シーズン3が始まった第38話「狼煙」で初登場し、「ヒャッホー!」という声を上げ、戦う姿が印象的だった。 

 アニメの公式サイトで荒木哲郎総監督は、山路さんの演技を「一言しゃべるだけでうっとりしてしまう」「芝居に説得力がある」と絶賛している。
神谷さんは、山路さんがケニーを演じることについて「すごくうれしかった。原作にケニーが登場した時から山路さんの声で脳内再生されていた。これは運命だな……」と思いを明かす。
山路さんは「随分、面白い役じゃないの。気持ちいいじゃないですか。偏執的なところがあるけど、奥に隠れている愛情のようなものも見える。リヴァイにとってケニーは大きな存在。そこが妙に気持ちよくてね。これは面白いぞ!となった」と語る。   

山路さんの演技を受け、神谷さんは刺激を受けた。

「想像していた以上です。あのキャラクターに説得力を持たせるってすごいことですよ! リヴァイにとってケニーは、戦わないといけない相手で、師匠という複雑な関係。一番戦いたくない厄介な相手が目の前にいるというヤバい感じがした。リヴァイはこれまで、心情を吐露することがなかったけど、シーズン3ではまた違うものを要求される。リヴァイはとっさに動かないと死ぬシチュエーションにいる。山路さんという大きな壁がありがたすぎます。越えないといけない壁だけど、越えられるのか?と考えていました」と感じたいという。

 一言一言に丁寧なディレクション
他の現場に比べても細かい   

「進撃の巨人」のスタッフと声優陣は妥協がない。
山路さんはアフレコで「とにかく細かい。一言一言に細かく丁寧なディレクションがありました。他の現場に比べても細かい。こんなことはあまりない」と驚いたという。
一方で「楽しいな!と思う瞬間がいくつもありました。アフレコを重ねる中で、あそこがそういう意味だったんだ……と気づくこともあった。このスタッフはすごいな!」とも語る。

   神谷さんは「仕事ってつらいことが多いじゃないですか。(山路さんの)『楽しい』という言葉は何だかうれしくなります。よく分からないものに対して、正解かどうかが分からないまま芝居するのは、しんどい。ただ、この現場は、答えが用意されていて、そこにアジャストしたり、納得するまでスタッフが延々と言葉をかけてくれる。しんどい時もあるけど、納得しながら、芝居ができるので、楽しいんです。理想としているものがあり、ぼんやりしたものは作っていないという手応えがあります」と説明する。   

例えば、リヴァイが空中戦でG(重力)に耐えながら旋回し、飛んだ先に何かを発見するシーンで、神谷さんがアドリブでGに耐える息遣いを入れたところ、スタッフから「そのアドリブはいらない」と言われたことがあったという。
「リヴァイが生き抜くためにGに耐えるのは当たり前。何かを発見する方にアプローチしてほしいということだったんです」とちょっとした息遣いまで細かく丁寧に演出されているようだ。   

リヴァイとケニーが向き合うシーンを演じる中で、原作に込められた真意を発見したこともあった。
神谷さんは「細かく演出をしていただく中で、原作を勘違いして読んでいたと反省したところもありました。原作の持つ力のすごさを感じました」、山路さんは「原作を何回も読んでも、アニメを見たら、また読みたくなるよね」と話す。
迫力があって美しい映像、妥協のない演技、原作へのリスペクト。
それらすべてが混ざり合って生まれるのが、アニメ「進撃の巨人」の“すごみ”なのかもしれない。

 山路和弘の芝居は無限のアプローチ   
山路さんと神谷さんは、これまでも共演経験があり、神谷さんは山路さんを「恐ろしい」と感じているという。
「無限のアプローチがあるんですね。とんでもない悪人をやったかと思えば、巨人のおじいちゃんを演じたり、山路さんのことがつかめなくて、だんだん分からなくなるんですよ。どこからでも引き出しがあるようで……」という特別な思いがあるようだ。
   一方、山路さんは、神谷さんついて「冷静で、いろいろなことをサラッとやっているように見えるのがすごい。リヴァイにしても、あの声に決めるのは大変だっただろうね。読み、勘が鋭いんですよ」と分析する。   
山路さんは大ベテランだが「これまで、やったことがない役をやってみると、楽しくて仕方がないんですよね。今、64歳だけど、40歳くらいの時、60歳の人って神様みたいに見えた。ただ、自分が60代になったら、(40歳くらいのころと)あんまり変わっていない(笑い)。まだまだあがきっぱなしですよ。嫌な商売だな!」としみじみ語る。
神谷さんは、先輩の言葉を受けて「僕も20歳そこらの時、先輩たちを見てすごい!と神のように見えた。でも、自分も年を重ね、先輩もこんなことを悩んでいるんだ、と分かってきた。終わりがないんですね……」とうなずく。   

山路さんと神谷さんがあがき続けているからこそ、「進撃の巨人」の演技は「説得力」があり、「最高!」で「カッコいい!」と感じるのだろう。
今後はリヴァイとケニーの関係がさらに深く掘り下げられ、山路さんと神谷さんの演技がますます話題になりそうだ。
ちょっとした息遣いなど細やかな芝居にも注目してみると、さらに深く「進撃の巨人」の世界を楽しめるかもしれない。

https://mainichi.jp/articles/20180826/dyo/00m/200/018000c