アニメ勢の方向けの解説記事です!
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この記事はアニメ勢の方にできる限りネタバレをせず、もっと楽しんでいただくために現在放送中のエピソードを解説するのが目的としています。

今回の要点は大きく三つです

  • 何故対人立体機動装置が存在するのか
  • 何故リヴァイがケニーに追われているのか
  • 何故ハンジはライナー達とユミルの会話を知りあんなに慌てていたのか

それでは解説していきましょう!
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まず一つ目ですが、端的に言いますと反乱鎮圧のためです。
王政は狭い壁の中で内乱が起こるのを非常に恐れており、それを事前に阻止するためにケニー・アッカーマンやジェル・サネスの所属する中央第一憲兵団が暗躍していました。
彼らは我々の知っている憲兵団とは指揮系統が違い、王政直轄の私兵部隊というような立ち位置にあります。
憲兵団師団長であるナイル・ドークですらも噂でしか聞いたことのなかったようです。
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特にケニー・アッカーマンが隊長を務める対人制圧部隊は、その当時最大の反乱因子になると考えられていた調査兵団に対抗して新設されました。
そのため、人が巨人を殺す武器ではなく、人が人を殺すための武器が必要となり対人立体軌道装置が開発されました。
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ケニー・アッカーマン隊長と副官のトラウテ・カーフェン


次は二つ目の「何故リヴァイがケニーに追われているのか」ということですが、原作版と若干経緯が異なり、アニメ版では王政府による壁の秘密の隠蔽工作が直接の理由とされています。
(このあたりのストーリー再構成が混乱のもとだと考えられます)
どうしても、壁の秘密を守り通したい王政府は中央憲兵を介し、調査兵団と接触したニック司祭を拷問させ現状把握に努めようとしますが、確実な情報を得るには至りませんでした。
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早急な解決を図りたい王政府は壁外調査を全面凍結させ、エレンとヒストリアの引き渡しを要求します。
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リヴァイ「中央から命令が出たらしい」
リヴァイ「調査兵団の壁外調査を全面凍結」
リヴァイ「エレンとヒストリアを引き渡せってな」

当然調査兵団側は引き渡しをを拒否。隠れ家からトロスト区へ逃亡します。
隠れ家急襲でもなお、問題の解決に至らず、事態を重く見た王政府は対人制圧部隊を出動させ、最も直接的な方法で脅威の排除を試みました。
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最後に「何故ハンジはライナー達とユミルの会話を知りあんなに慌てていたのか」についてですが、アニメ勢の方が理解できないのは無理もありません。
というのも、ハンジは「エレンが食べられる」という結論しか言わず、肝心の理由と経緯について全く触れられないまま、39話の放送が終わったからです。
その肝心の理由と経緯ですが、ざっくり言ってしまうと巨人の謎の核心に迫ることです。
今回は尺の関係上カットされましたが、作品の根幹にかかわる非常に重要な要素なので次回以降ある程度時間を取って描写するものと思われます。


伏線ポイント
  • リヴァイ・アッカーマン
  • 人類憲章
  • 中央第一憲兵団が摘んだ反乱因子
  • 真の王家はレイス家
今回の伏線ポイントはこの四つです。
どれも重要な伏線なのでしっかり確認していきましょう!

  • リヴァイ・アッカーマン
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今回の39話でテレビ放送版は勿論のこと、劇場版やOVAを通して初めてリヴァイのフルネームが明かされました。
つまり、彼はミカサやケニーと同じ数少ないアッカーマン一族の末裔であり、彼が持つ無尽蔵とも思える力の源はこれに起因します。
アッカーマン一族も作品のキーポイントなので今後明かされる展開に要注目です。



  • 人類憲章
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こちらは前回の王政設立記念日と同様に、アニメ・原作どちらも言及されたことのない単語になります。
恐らく、先代の王が壁内を統治するために制定した一種の憲法典だと思われます。
そして、中央第一憲兵団はこの憲章に準拠して壁内の反乱因子を「処理」していたのだと考えられます。
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アルミン「これ おじいちゃんが隠し持っていたんだ。」
アルミン「外の世界のことが書かれてる本だよ!」
エレン「それって いけないものなんだろ?」
エレン「憲兵団に捕まっちまうぞ」 5話初陣より

壁外の世界が記述された本は王政により禁書となっていました。
壁外の世界そのものに関心を持たさないようにするためです。
エレンの言うように、何を知ったかだけではなく、知ろうとしただけで「処理」の対象になるようです
これも人類憲章によるものだと思われます。

他にも何が書いてあるのか非常に気になりますね…



  • 中央第一憲兵団が摘んだ反乱因子

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サネス「このせめぇ壁の中で…なぜ…今まで戦争が起きなかったかわかるか?」
サネス「俺たち第一憲兵がこの汚ぇ手で守ってきたんだよ!」

ジェル・サネスら中央第一憲兵団が壁内の平和を維持する名目で王政府の指示のもと「処理」された人々です。
これは非常に重要な伏線ポイントで、王政側が意図的に壁内の技術抑制を行っていたことが判明します。
今まで

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空を飛ぼうとした馬鹿な夫婦
原作での言及はありませんが、キャラクター名鑑にてこの二人がアルミン両親のアルレルト夫妻だと判明しました。
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アルミン「これはまだ内緒なんだけど」
アルミン「お父さんとお母さんはね 今度外の世界に行くんだって」
5話初陣より

中央第一憲兵団により「処理」されたのはこの時だと思われます。


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田舎の牧場にいた売女
ヒストリアとサネス、そして喉を掻き切られている人物は誰でしょうか…
次回「昔話」にて詳しく語られるはずです。

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下手に利口な教師
この三人は若いサネスとラルフ、そして教師でしょうか。
この教師も次回で語られるはずです。
王政に忠を尽くし、本人なりの正義があったサネスでさえも良心の葛藤があったのですね。

また、アニメでは描写がありませんでしたが、原作では他にも王を脅かすような銃(連射が可能となるリボルバー機構と弾薬と弾頭の携行を容易にし、それらを銃砲へ迅速に装填する事ができる薬莢)を作ることも「処理」の対象となったようです。
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原作14巻 第55話 痛み より
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リボルバー機構を持つ最初期のリボルビングライフルコルトM1855 Wikipediaより

史実では最初期のリボルバー機構は16世紀後半にはあったようですが、実用的なものは19世紀半ばまで登場しませんでした。
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24話慈悲より

一方で、壁内で普及しているマスケット銃はフリントロック式と呼ばれる旧時代の銃です。
この銃は17世紀初頭に開発され、前装式で一発撃ってしまうと装填に相当時間のかかるタイプであったため、連射できる銃の開発はかなりの技術革新であったと考えられます。
リボルバー機構薬莢などの技術革新が起これば当然反乱や内戦につながりやすくなります。
王政府はこれを恐れたんですね。考察の参考にしてください。

  • 真の王家はレイス家
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観念したジェル・サネスから衝撃の事実が語られました。
今まで玉座に居座っていた王家は偽物で、本当の王家はレイス家と判明しました。
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つまり、ヒストリアの実父であるロッド・レイスが真の壁の王となります。
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それ故にヒストリアが正当な王位継承権を有しているわけです。
何故、傀儡の王家を擁立する必要があったのかといいますと、暗殺に備え本当の王家の居場所を隠すためです。
これにより、壁内を統治するに当たっては影武者を立ててでも、王家の血を維持する必要があったことが窺えます。
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当然、この偽王は家ごと別物で、何の権限もないただの木偶人形です。
蕩けて座っているだけのおじいちゃんなので、騙されないでくださいね!w

この辺りはテンポよく進んだ行ったアニメとは違い、原作ではじっくり時間をかけて伏線を回収していったので、アニメ勢の方は余計混乱されていると思いますが、これも非常に重要な伏線ポイントなので押さえておいてください。

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